土地を購入する時は・・・

浦安市 液状化被害

日経アーキテクチュア2014.11.10号の巻頭のNewsに浦安の液状化訴訟についての記事がありましたので、そのことについて書いてみたいと思います。

この記事は、東日本大震災で埋め立て造成した地盤が液状化して地面が陥没し、建物の不同沈下や共有ガス管が破損する被害を受けたことに対しての住民の訴訟についてでした。
詳細は記事を読んで頂ければと思いますが、地方裁判所は被害の予見可能性を全面的に否定したとのこと。新潟地震より液状化現象は知られてきたところでありますが、東日本大震災の様な長時間にわたって揺れが続く地震は想定されておらず、土地の造成者については何の瑕疵もないとの判断でありました。

新たに造成したところ、特に海や沼地を埋め立てたところ、谷を埋めたところ、田んぼだったところは液状化現象が起きやすいことは知られているところです。
これから人口減少、世帯数の減少等により、新たに造成するところは少なくなると思われますが、これから土地を購入される方は上記の場所だったかどうかを御自身で調べられて購入して頂きたいと思います。また、昔はどんな土地だったかを調べて頂きたいと思います。

昔の人は土地のことをよく知っていました。街道沿いの宿場町や昔から家が建っているところは、洪水や土砂崩れの恐れが少ないところばかりです。ところが今の人は頑丈な堤防があるからと言って、川や海のそばに普通に家を建てる。生まれてから今まで土砂崩れが起きたことがないと言って、山の裾野や中腹に家を建てる。もう少しその土地の地形や歴史を調べても良いと感じますが、どう思われますか?

気象や地震の歴史が分かっているのは、たかだか数百年。しかも詳細なことまでだと、たかだか数十年しか分かっていません。よく気象庁が大雨になると観測史上とか単語を使いますが、ここ数十年分のデータしかありませんから当たりまえですね。たぶん、これから私たちが生きている間にも今までに経験したことのない気象災害や地震や噴火等があると思います。そのリスクを最大限避けたいのであれば、もっと地形を読んで、歴史を調べて欲しいと思います。

山がなだらかになっているのは何故か、それは雨で流れ、あるいは土砂崩れがおき、はたまた直下型の地震で山が崩壊したからです。山は崩れると考えた方が普通です。
川が蛇行せず真っ直ぐになっているのは何故か、それは堤防をつくったからで、平野や盆地の川のそばの地形を丹念に読み解くと川が蛇行していた跡が残っています。川は勾配が緩やかな場所では蛇行すると考えた方が普通です。

現代の日本人は毎年これだけ自然災害に見舞われながら自然を軽視していると感じます。土地を購入される方は自然災害やその他の条件を全て考えて、熟慮して、十分に時間をかけて決断して欲しいと思います。ゆめゆめハウスメーカーからの「最後の一区画になりましたので、ここで決めて下さい。そうでないと明日には全部売れてしまいます。」という口車に乗せられてはいけません。